墨の買取/杉並区

書道具買取専門の「すみのあと」です。先日は東京都杉並区から書道具の買取、査定をしてきました。東京都杉並区は東京都特別区のひとつで東京23区西部に位置し渋谷区、中野区、練馬区、三鷹市、世田谷区に隣接し58万人の人口を擁し、杉並区の荻窪駅傍で35年以上硯、掛軸などの査定、買取をしています当社もよく伺わせていただく地域でもあります。荻窪駅を始めとした杉並区周辺は戦前から別荘地でもあり近衛文麿、海江田万里などの政治家や阿刀高、泉麻人など多くの文化人が住み着いた影響もあり近くの阿佐ヶ谷駅周辺は現在も昭和レトロの雰囲気を残す喫茶店も数多くあり商店街も活気がまだまだあります。個人的には杉並区周辺は歴史を感じさせる景観も残っており個人商店も多く雰囲気はいいですが工業化の流れで光化学スモッグ事件が発生した残念な歴史もあります。杉並区は過ごしやすい土地柄と京王線などで都心へのアクセスもいいため人口が急増した歴史のせいもあるかもしれません。ただ文化人も多く茶道、書道、華道をされている方も多いです。

そういった杉並区から査定、買取の対象となりました書道具は墨です。所持されていた方はお亡くなりになりご遺族との査定、買取となりました。荻窪駅そばで書道関係の仕事についていた方だったようです。文房四宝である硯、墨、筆、和紙や水滴、硯箱、文鎮などが状態よく拝見させていただきました。私からすると書道関係の仕事といえば書道教室や書道具屋さんくらいしか思いつきませんが書道具屋さんに書道具を卸していたバイヤーのことだったようです。書道具も商品ですのでそれを仕入れて店に卸す、というごくあたりまえのことが書道業界でも行われているということです。書道、茶道はバブル期には大変な隆盛を見せ、日本全体の景気が良かったこともありますがその相乗効果で茶道具、書道具、絵画、骨董品などが大変な高値で売買されていたようです。今となっては隔世の感もありますが茶道を始めるにも茶碗、茶杓、着物などが必要でそれを揃えるには結構な金額がかかります。書道も近い存在で硯、墨、筆、掛軸、和紙を揃えることもなかなかに大変な用意かもしれません。ただそういった時代は元気があったせいかその書道具関係の周辺で出版社が様々な本を出したり書道具屋さんに卸していた業者が多かったりしてきた過去がありそれはそれで日本の好景気を支えていた時代でもあります。特に書道家が好んで使用していた墨は当然ですが使用すればなくなりますので再販もしやすく大量の墨が販売されておりました。私も仕事柄書道家の方のお家に伺うことが良くありますが墨に関しては大量に残されている方が存外多くいらっしゃいます。それだけ書道業界が大変賑わっていたことの証左なのかもしれません。墨もそれぞれで一般に使いやすい油煙墨や年月とともに色が変わっていく青墨から清朝時代の古墨まで様々です、私の敬愛する書道家は宋時代の古墨を使っていたようですがどこでいくらで仕入れていたのか気になるところでもあります。つまり墨はそれだけ使う書道家によって役割が変わっていた道具でもあるということになります。

画像の墨は「地球墨」と呼ばれるもので実用とは違い飾り墨と言われるものに近い形態かと思われます。この時代を象徴するように金箔を使っているようですがバブル期を感じさせる作行でもあります。また地球を模した金箔がバブル期を表していてこういう墨もあるのだな、と感じ入ってしまいます。書道の墨は日本中で様々な会社が墨を製作してきた歴史があります。その中でも奈良の墨運堂などは百選墨などを発行しその内容の良さから今でも人気があります。百選墨は一点一点墨に流麗なタイトルが付けられており購買意欲をそそる体裁も面白く好きな人は百個コンプリートされる書道家も多かったようです。また千寿墨で知られる呉竹精昇堂が製作した墨も現在も多くの書道家に愛好されておりますし千寿墨も百選墨同様、流麗なタイトルが冠され桐箱に収納されているため往時の書道家や墨のコレクターが喜んで購入、蒐集されていたかもしれません。また江戸時代から続く老舗の古梅園も人気があります。こうしてみますと墨はほぼ奈良県で製作されていることが面白い事実でもあります。もちろん飾り墨である地球墨や人物を模した飾り墨は往時も売れてはいました。恐らく鑑賞用の墨として販売していたと思いますがこういった飾り墨は現在ではなかなか売りづらい商品かもしれません、やはり墨は使ってこそ使命があるのかもしれません。逆に言えば往時の書道業界は端渓硯も新硯でも飛ぶように売れていた時代ですのでそれだけなんでも売れた時代の証なのかもしれません。書道業界の熱気を感じさせる墨をありがとうございました、次世代の書道家に繋いでいきたく思います。

 

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