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主な買取作家

手島右卿

手島右卿は書道家としても古美術業界でも大変有名な書道家です。私も手島右卿の掛軸作品を見ると及ばずながら芸術に関して思索を深めたくなる作風を見せつけられます。手島右卿の書道作品は書道という枠内に捉われず陶芸、絵画を越境し芸術に対し挑戦、挑発をを繰り返しているかのようです。手島右卿のファンは日本中に多く、書道家だけでなく骨董ファンの方も多いですね。私は杉並区で30年以上買い取り、査定をしていますが掛け軸を始めとした手島右卿の書道作品をお持ちの方からよく呼んでいただけます。

手島右卿は明治34年に高知県に生まれます。その後川谷尚亭に師事し南海書道会、蒼龍社、書道芸術院などの書道組織を設立し昭和27年に独立書人団を結成するに至ります。お弟子さんから伺う限り大変怖い先生だったようで「ライオンの右卿」と言われる由縁も風貌と相まって納得できます、書道具も硯、墨に関しては古美術品クラスの書道具をこだわって蒐集していたようです。書道に関して全く譲らない姿勢、海外に書を芸術作品として広めようとする探求心、欲求心が他の書道家、芸術家、陶芸家にはなかった執念ではなかったのでしょうか。手島右卿の書道に対する執念が花開いた展示会が昭和32年現代書道二十人展の同年に開催されたブラジルのサンパウロ・ビエンナーレ展です。当時は海外の展覧会に書道家が呼ばれることはなく手島右卿が日本人書道家として初めて海外に呼ばれました。手島右卿はその展覧会で「崩壊」を出展いたします。「崩壊」を見た現地のキュレーターが「私は漢字は読めないがこの作品は何かが崩れていく様を表現しているのか?」と尋ねた逸話はあまりにも有名です。その後も書道に対し尽力し大阪万国博覧会に「飛」を出展しております。

手島右卿は自身の書道作品を書道という枠内で語られることを嫌ったのかもしれません。だからこそ書を前衛芸術というカテゴリーに分類されることも潔しとしなかったのではないでしょうか?彼の書道作品は現在の書壇でも影響を与え続けています。それは書壇の政治力云々で評価を上げる書道家とは決定的に違う手島右卿の「書道作品」=「物自体」に力があるからかもしれないです。

 

書道具買取り専門「すみのあと」では手島右卿の作品(掛け軸、額、色紙)の買取りを強化しております。

 

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参考文献 手島右卿著「手島右卿大観」