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硯の買取

「硯」の買取に強い書道具買取専門「すみのあと」が 長年培った知識と経験、そして真心で対応いたします。

硯には大きく分類すると中国産の唐硯、日本産の和硯にわかれます。硯を歴史的に生産していた国は世界中探しても中国と日本くらいしかありません(李朝には多少ありますが)しかしながら歴史的には硯は中国が最も古く紀元前からあったようです。最古の硯とされているものは紀元前5000~6000年前の風字形石硯(ふうじけいせきけん)と言われております、つまり新石器時代!ですね。私も受験勉強時代にかじった程度ですが仰韶文化といわれる時代だったと思います。当時は顔料を研ぐ道具として使われていたようです、紙が発明されてないのでそういった使われ方をしていたのでしょうが形を見る限り硯の原型があります、数千年後の宋代の硯に似た素朴さを感じます。そういった大変長い歴史のある唐硯はやはり古美術品としての価値も高く往時の書道家が何としても手に入れたかったようです。

雨宮静軒 紫鳳硯12万円
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赤間硯 4000円
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雨端硯 15000円
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古澄泥硯 50000円
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新端渓硯老抗 40000円
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澄泥硯 5000円
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古硯 25万円
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古端渓蝙蝠硯 12万円
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古端渓雲月硯 20万円
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古端渓硯梅花硯 15万円
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雨宮静軒 紫鳳硯12万円
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硯の高価買取ポイント

「硯」買取に強い書道具買取専門「すみのあと」が
長年培った知識と経験、そして真心で対応いたします。

硯は書道具の中でも最もポピュラーであり骨董品としての硯は高値の査定が期待できます。
また材質が石でできているため摩耗も少なく長年に渡って使用できるため書道家だけでなく多くの骨董ファンにも愛されてきました。しかしながら硯と言いましても漢時代の古硯、日本の作家が製作した作家作品や学童用のプラスチック製の硯など実に多種多様です。ここでは書道具の中でも特に人気の高い硯の売り方について説明します。

硯とは?

硯は書道で使われる文房四宝のひとつで多くの日本人は義務教育の書道を通して扱った経験があると思います。そのような学童用の硯とは別に主に書道家、古美術品のコレクターが蒐集している硯があります。主に和硯と呼ばれる日本産の和硯といわれる硯と唐硯と呼ばれる中国産の硯に分かれます。中国は端渓硯の他に中国四大硯などあります。この中でも往時の書道家は端渓硯を愛好しており鋒鋩もよく墨がおりやすく大変な人気を博しました。
またそういった硯の査定、評価額は産地、時代、作家、状態によるところが大きいです。

硯の相場と売り方

書道で必ず必要な道具と言えば硯、墨、筆、和紙の文房四宝ですがその中でも硯は高価な美術品もあり硯を売却する際はどのようにしたらいいか悩まれる方も多いと思います。一般に物を売る場合フリーマーケットやメルカリなどのネットオークションが思い浮かびます。フリーマーケットは出店するにも手間がかかります、また値段の設定が難しいです。ネットオークションもありますがこれも写真を撮る手間や手数料が1割ほど取られますしどれが売れるか判断して出品することはなかなかに困難です。また古い硯の場合画像だけですべてを判断することも骨董品としての硯を売る難しさにもつながります。

どこで売ればいいのか?

硯は種類も多く古硯、旧硯、新硯、骨董硯など呼び名も多く見分け方も困難です、また端渓硯ひとつとりましても採石場が多くどこの産地かによって評価額が大きく変わります。例えば端渓硯ですと老抗で採石された硯と宋抗で採石された硯だと大分価値が変わります。他にも抗仔厳、麻子抗など端渓硯だけでも多種多様です。このような骨董品、古美術品としての硯は見極めが難しく、贋作も多いため専門の業者に査定してもらうのが一番手軽でもあります。

売れる硯とは?

硯は和硯、唐硯などは基本的に石で製作されておりますが陶器で製作された陶硯や翡翠、象牙など材質の価値から高値で査定できる硯もあります。やはり時代のある古硯と言われる硯が高値になりますが古ければそれだけ高く売れるわけでもありません、時代はなくとも画像のように水に濡らしますと金線、銀線、氷列紋など上質な硯はこのような「見どころ」「景色」が現れる硯がありますがこういった点も評価のポイントになります。しかしながら金線は通常はそこまで数がありませんので何十本も線が出ている場合はコピー品である場合もありますので注意が必要です。
もちろん古硯でも同様の見方があり風化した部分に水を垂らしますと石肌が見えるときがありその紋様(石紋)も見えてきますのでそこで石色を判断する方法もあります。
骨董品もそうですが見た目の美しさも古美術品としては査定のポイントになります。

 

硯の査定は専門業者に

書道具買取専門すみのあとでは書道具を専門に扱っている数少ない業者です。査定の金額ももちろんですが最も大事な点は書道家の方が自身の作品の伴侶ともされた大切な書道具を次世代の方につなぐ役割だと思っております。多くのご遺族の方、書道家の方から「書道具に詳しい人に来てもらえてよかった」と有難いお言葉をいただいております。当社は全国の書道家の方が愛し続けた書道具を誠意をもって査定させていただいております。ご自宅に眠っている価値の分からない書道具がございましたらお電話でもメール、ラインでもお気軽にご相談ください。

よくある質問

硯の銘が読めません

硯に限らず掛軸、墨に関して作者、年号などの銘が入っている時があります。銘は作家、時代を表す証明にもなりますので専門業者に鑑定してもらいましょう、作家、年代によっては高額査定が期待できます。

硯の付属品があると高額になりますか?

硯についている蓋、保存箱、領収書がある場合はぜひそのままお見せください。また古硯であった場合蓋も時代のあるものである場合がありその場合は蓋も評価されます。

硯の相場を教えてください。

古硯で石の内容がよければ数万~数十万、全国で製作されている硯であれば数千円~になりますが硯に限らず筆、墨、掛軸などは定価の存在しないものになります。値段は流動的になりますので専門の業者に査定してもらうことが値打ちを理解するには一番近道です。

硯の汚れはとったほうがいい?

そのままの状態で拝見いたします、硯が古いものであった場合、無理して洗ったりしますと汚れがとれるだけでなく硯にキズがつくこともあります。

硯を売るポイントは?

上記でも説明しましたが硯は古硯から作家作品、全国で製作されている伝統工芸品まで多岐に渡ります、一般的なポイントとしては共箱と言われる作者本人が書いた箱があるか?単純に古そうな硯かどうか?材質によっても値段が変動しますが一般の方が値段を設定することは困難です。専門業者に鑑定してもらいましょう。

どんな硯に価値がありますか?

唐硯に関しては主に古硯(清朝期頃までに製作された硯)が骨董的価値がある硯として取引されております。しかしながら時代の若い硯でも石の内容、作風により高価査定できる硯もあります。また和硯の場合は雨宮静軒など作家作品が高額で査定されております。

硯の歴史

硯には大きく分類すると中国産の唐硯、日本産の和硯にわかれます。硯を歴史的に生産していた国は世界中探しても中国と日本、李氏朝鮮くらいしかありませんしかしながら歴史的には硯は中国が最も古く紀元前からあったようです。最古の硯とされているものは紀元前5000~6000年前の風字形石硯(ふうじけいせきけん)と言われております、つまり新石器時代ですね。私も受験勉強時代にかじった程度ですが仰韶文化といわれる時代だったと思います。当時は顔料を研ぐ道具として使われていたようです、紙が発明されてないのでそういった使われ方をしていたのでしょうが形を見る限り硯の原型があります、数千年後の宋代の硯に似た素朴さを感じます。漢時代から六朝、唐時代にかけて王義之などの書聖が輩出され書道は隆盛を極めますがこの時代は陶硯が多く文献も少ないですね。硯の王者と言われる端渓硯も唐時代に出現したといわれております。恐らくこの頃から美術的な硯石が珍重され始めたと思われます。
その後北宋時代に硯は完成の域に達し、現在最も使用されている長方硯の原型ができあがりこの頃になると紙、筆、墨の製法が高まり、蘇軾ら多くの文人が硯石を愛玩する詩を書き硯石を用いながら紙を中心とした書作品を揮毫するようになります。また太史硯(底をくりぬいたような硯)など硯の形式にも変化が現れます。宋時代は室内で揮毫する文化が芽生え始めたため(それまでは碑石中心)文房四宝を愛玩する風土が根付いたことも様々な硯が製作された理由かもしれません。
明時代には水厳という抗道が発見され硯の美術的価値はさらに高まります、また明時代の硯は後年の硯に比べて重厚で荘厳さがありこの時代の硯を愛玩するコレクター、書道家も多数います。また明時代前期の硯は宋時代の流れを汲んだ温和な石質であることも特徴の一つで、万暦年間以降は明時代は赤絵に象徴されるように世界史上でも飛躍的な発展を遂げた時代で硯も多くの美術品が製作されます。この時代になると石の質感もなめらかなものが多く硯の見どころである青花(青黒い点)が出始めたのもこの時代と言われております。

清時代には老抗を開発し大西洞、西洞、東洞、水帰洞などが開かれます、特に水岩大西洞が空前の人気を誇り現在でも高値で取引されております。また水岩抗は当時の皇帝である順治、康熙、雍正、乾隆の時代に脈々と採石されました。大西洞は青みがかかったなかに紫が入っておりその美しさから現在も人気がありますが見分け方は非常に難しく、贋物も当時からあります。
その後中華民国から現代まで硯は中国、日本で多くの蒐集家に愛玩され続けており硯を愛する人間が「硯譜」(硯の図録)を製作しさらに多くの蒐集家に硯を案内するようになります。
日本では硯の歴史はそこまで古くなく平安時代まで陶硯が使用されていたようですが近年弥生時代にも硯があったという説もありいつから硯が使用されていたかははっきりわかっておりません。また石の硯自体は室町期以降になりますが当時の中国に比して日本の硯はあくまで実用の硯が多く美術工芸品たりうる硯は大分時代が下った後になります。
そういった大変長い歴史のある唐硯はやはり古美術品としての価値も高く現在でも古美術、骨董的価値から多くの蒐集家に愛されております。

硯の形式、種類

硯の種類は石、木、陶器、翡翠、象牙など様々ですが多くの場合は石で製作されております。また硯は様々な形式があり最も見慣れている長方硯を始めとして硯の裏面が刳り貫かれているような作風の太史硯や硯池の存在しない硯板や円硯、六角形、八角形で製作された六稜硯、八稜硯などがあり硯の形式ひとつとっても実に多種多様です。
中国四大名硯

端渓硯

端渓硯の産地は広東省です、広東省の旧地名が端州だったことが名前の由来で、最も有名な硯です、表面の鋒鋩(ほうぼう)が均一であることから墨が下りやすく書道家に最も愛された硯のひとつです。鋒鋩とは聞きなれない単語ですが刀、鋸などの表面、切っ先を表わす用語です。端渓硯を持っていない書道家は存在しない、といってもいい位の絶大な人気を誇りました。
また端渓硯は採石場により以下の呼び名があります。
老抗 :端渓硯の中で最高級とされる硯材です。「水厳」と呼ばれる一定の範囲から産出される硯を「老抗水厳」と呼び老抗の中でも最上級とされてます。
抗子厳:老抗の次に良いとされる採石場です。老抗の隣にある採石場です。老抗の隣にあるので老抗との判別が難しいですが市場価格では倍以上の開きがあります。
麻仔抗:かつては老抗に比肩しうると言われた抗です。
宋抗:宋時代に採石されはじめた抗です。
緑端渓:往時は端渓硯として流通していましたが現在では緑石と言われており比較的安価な硯が多いです。

歙州硯

歙州硯の産地は龍尾山、別名羅文山ですが1949年以降は安徽省、解放後は行政区分の変更によって江西省という地名に代わります。鋒鋩はやや粗く墨の摩耗が早いと言われてます。歙州硯の魅力は硯全体に現れた景色である、金星、銀星文、金暈、銀暈にあります。硯全体に表現された流れ星のような景色は東洋の神秘、無常観を表わす大変な美術品となりますが採石期間が短かったため現存する硯は少ないです。

澄泥硯

澄泥硯は人工的な焼き物か自然石かということで長年論争が繰り返されてきました、たしかに焼き物っぽい作風に見えますが近年自然石であることで決着がつきました。澄泥硯は古硯でも現代硯でも墨は早く細かく擦れるため淡墨、青墨では真価が発揮されます。石質、色彩、粒子も変化が多く以下に分類されます。緑豆砂、蟹殻青、玫瑰紫、蝦頭紅,魚肚白、豆辨砂、鱔魚黄などに分かれます、読みづらい名前が続きますが主に色彩、斑点の模様などによって分類されてます。

洮河緑石硯

洮河緑石は宋時代に甘粛省洮県の洮河の深底から採石された硯ですが極めて数が少なく「幻の硯」とまで言われてます。あまりにも数が少ないせいか「四大名硯」の立場も危うく魯硯や紅糸硯と立場が入れ替わるときがあります。
他には安徽省の羅紋石で製作された羅紋硯があり、手軽に入手できるため実用の硯として人気を博しました。

和硯

宮城県の「雄勝硯」、山梨県の「雨畑硯」、高知県の「土佐硯」「蒼龍硯」、三重県、和歌山県の「那智黒硯」、対馬の「若田硯」、山口県の「赤間硯」等があります。和硯は日本全国で各地の特色を生かした硯が製作され書道家、または硯のコレクターの方などが手ごろな値段で買えるものもあれば雨宮静軒が製作した工芸度の高い硯もあります。

お客様の声

書道家・遠藤香葉

【経歴】

昭和14年生まれ・埼玉県出身

松井如流に師事

昭和56年サロンドートンヌ展入選

香葉書道会主催

産経国際書会運営委員


【すみのあとスタッフより】

遠藤様、何度も訪問させていただき誠にありがとうございました。また、貴重な書道具をご売却いただきまして、厚く御礼申し上げます。現役の書道家である遠藤先生から書道に関するお話も聞かせていただき、大変勉強になりました。及ばずながら価値ある書道具を次世代に伝えるよう、一層努力させていただきます。

書道家・遠藤香葉